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ミラーレス一眼、シェア争い激化 ニコンとキヤノンが「3強」に挑む
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ミラーレス一眼カメラの新製品「ニコン1J3」=東京都千代田区 反射鏡など光学式ファインダーの仕組みを省いた「ミラーレス一眼カメラ」のシェア争いが激化している。
ニコンやソニーは品ぞろえを拡充して顧客の囲い込みを狙い、2012年9月に参入したキヤノンも積極的な広告展開で追い上げを図っている。ミラーレスは小型軽量ながら高画質の写真を撮影できることから販売が伸びており、商戦は年度末に向けて熱を帯びそうだ。
ニコンは8日、ミラーレスの「ニコン1」シリーズに「J3」(想定価格7万円)と「S1」(5万5000円)の2機種を追加し、2月に発売すると発表した。J3は画像処理エンジンの高度化を図ったことで世界最速という1秒当たり15コマの連写が可能。S1は初心者向けにより扱いやすくした。
11年10月にミラーレスに参入したニコンは、今回でラインアップが6機種に広がる。初心者用から上級者用まで幅広くそろえ、多様なユーザーの取り込みを狙う。
ソニーも「NEX」シリーズに「5R」(8万円前後)と「6」(9万5000円)の2機種を12年11月に追加。無線LANを内蔵し、画像をスマートフォン(高機能携帯電話)に簡単に転送できる機能が好評という。
ミラーレスは、コンパクトデジカメでは物足りないユーザーなどに人気で、レンズ交換式カメラの月間販売のほぼ半分を占めるまでに売れ行きが拡大。08年に先行投入したオリンパスとパナソニックに、ソニーを加えた「3強」で7割程度のシェアを占めるとみられる中、一眼レフを主力とするニコンとキヤノンがシェア奪取を狙う。
特にキヤノンは主要メーカーの中で最後発ということもあり、人気俳優や歌手を登場させた広告を繰り広げ、浸透を図っている。(今井裕治)