SankeiBiz for mobile

国内HV商戦、海外勢交え激化 アウディ、高級セダンとSUV新モデル

ニュースカテゴリ:企業の自動車

国内HV商戦、海外勢交え激化 アウディ、高級セダンとSUV新モデル

更新

「Q5」のHVモデルを紹介するアウディジャパンの大喜多寛社長=16日、東京都渋谷区  アウディジャパン(東京都品川区)は16日、高級セダン「A8」とSUV(スポーツ用多目的車)「Q5」のハイブリッド車(HV)を2月1日に発売すると発表した。昨年9月に発売したHV「A6」と合わせてHVを3車種に拡充する。昨年9月に終了したエコカー補助金の効果もあって2012年の国内新車販売に占めるHV比率は乗用車全体の約2割に高まっており、海外勢も交えたHV商戦が激化しそうだ。

 A8(948万円)は排気量3000ccのガソリンエンジンを2000ccに変更し、燃費性能はガソリン1リットル当たり13.8キロと前モデルより約3割向上した。Q5(715万円)は12.7キロ。合わせて年間約500台の国内販売を目指す。

 A6は昨年内の販売目標200台を達成しており、同社の大喜多寛社長は「輸入車市場でもHVニーズは高く、比率は約2割まで上がる」と予測する。

 すでに国内メーカー各社はHV強化の動きを加速させている。トヨタは高級車ブランド「レクサス」やミニバンにもHVモデルを拡充しており、15年末までにさらに18モデルを追加する。電気自動車(EV)に力を入れてきた日産自動車も、16年度までに新たに15車種の投入を計画。ホンダは主力車「フィットHV」を今夏にも発売するほか、マツダと富士重工業も年内に初のHVを発売する。

 日本自動車販売協会連合会によると12年の国内HV販売台数は約90万台で、そのうちトヨタ自動車が「プリウス」「アクア」の販売好調で全体の4分の3を占める。乗用車販売台数に占めるHV比率は11年の12.9%から19.7%に高まっており、海外メーカーの本格参入で比率はさらに高まりそうだ。

ランキング