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三菱ふそうトラック・バス、日産と提携拡大 日本以外でも相互供給視野
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独自動車大手ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスは22日、小型トラックを国内で相互供給している日産自動車との提携拡大に乗り出すことを明らかにした。同日、アルバート・キルヒマン社長兼最高経営責任者(CEO)がフジサンケイビジネスアイなどとのインタビューに応じ、「日本以外の海外市場でも協力していきたい」と意欲を示した。
同社は、今月15日から日産向けに小型トラック「キャンター」を年間800台供給し、日産からは「アトラスF24」を年間500台調達する取り組みを始めた。ルノー・日産連合とダイムラーとの戦略的協力関係に基づくもので、車種と生産規模を広げ、販売増につなげる狙い。
乗用車ベースの小型トラック(1トンクラス)の開発を進める日産と大型トラック(2トンクラス以上)の開発がメーンの三菱ふそうにとって、相互供給は「互いの強みが共用できる」(キルヒマン社長)ため、今後、小型トラック分野以外にも協業関係を広げていく方針だ。
キルヒマン社長はまた、中・大型トラック分野で、ダイムラーとの車体共通化などを進めるとした。共通化済みのエンジンに続く、基本設計の共通化でコスト削減や開発期間の短縮を狙う。このほか、昨年5月に全面改良した小型トラックのハイブリッド車の販売を欧州全域に広げる考えも示した。