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KDDI「トライブリッド基地局」公開 3つの電力制御、使用量など削減

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KDDI「トライブリッド基地局」公開 3つの電力制御、使用量など削減

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 KDDI(au)は1日、太陽光発電パネルと蓄電池を備えた携帯電話基地局「トライブリッド基地局」を報道陣に公開した。トライブリッド基地局は太陽光と蓄電池、夜間電力の3つの電力を活かした基地局で、3つの電力によるハイブリッド(混成)制御技術を意味する造語だ。電気代の安い夜間は商用電力を使用するとともに、蓄電池に充電。日中は太陽光と蓄電池の電力で動かす。商用電力使用量や二酸化炭素の排出量は通常と比べ20~30%削減できるという。

 同社は2009年12月から運用を開始しており、関東や近畿、四国などを中心に設置されている。同日、公開したトライブリッド基地局「春日部南中曽根局」(埼玉県春日部市)は77拠点目となる。東日本大震災で電力不足から大規模な通信障害を起こしたのを教訓に、2013年3月末までに100拠点に増やす計画だ。

 同社は、ハイブリッド基地局以外にも、電力が喪失しても24時間稼働できる大容量バッテリーの導入なども急ピッチで進めている。13年3月末までに約2000拠点に増やすが、さらに「200~300拠点は増やす」(松石順應・技術企画本部モバイル技術企画部企画グループリーダー)考えを明らかにした。

 NTTドコモやソフトバンクモバイルも太陽光パネルや蓄電池などを活用した基地局を運用している。

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