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KDDI、衛星携帯の1円入札繰り返す 林野庁の調達で

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KDDI、衛星携帯の1円入札繰り返す 林野庁の調達で

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1円入札が相次いだ英インマルサットの衛星携帯電話「アイサットフォン・プロ」  災害対策の一環として官公庁や自治体などで導入が進む衛星携帯電話の調達で、KDDIが1円入札を繰り返していたことが25日、分かった。林野庁が昨年12月から今年2月までに実施した競争入札3件に1円で入札。正価で最大1000万円以上になる衛星携帯電話約150台の契約を、ただ同然で契約したケースもある。大手通信事業者の1円入札は市場競争を阻害しかねず、公正取引委員会も事態を重視している。

 KDDIは25日に開札した、林野庁関東森林管理局の衛星携帯電話調達50台の調達案件を1円で落札した。東北森林管理局が昨年12月に実施した東北5県の衛星携帯電話124台と今年1月29日に実施した北海道森林管理局の同152台の入札でも他社が500万~600万円程度で応札したのに対して、KDDIは1円で落札した。

 林野庁が調達する衛星携帯電話は英インマルサットの「アイサットフォン・プロ」で、端末価格は7万~9万円。

 KDDIのほかNTTドコモ、日本デジコム、JSATモバイルコミュニケーションズなどが昨夏から国内販売しており、従来機種より低価格で小型軽量のため官民で導入が相次いでいる。

 総務省は大震災を機に非常用通信端末として衛星携帯電話の導入を推進。昨年、アイサットフォン・プロと「スラーヤ」(アラブ首長国連邦=UAE)の国内サービスを認可した。官公庁や自治体は大震災後、相次いで衛星携帯電話の調達に乗り出しており、大手通信事業者や販売会社による受注競争が激化している。

 官公庁の競争入札をめぐっては、政府が2007年に情報システム調達の基本指針を策定しており、極端な低価格入札については契約履行の確実性などを調査することになっている。林野庁の案件については「制度に基づいて調査した結果、問題はなかった」(北海道森林管理局職員厚生課)としている。

 KDDIは100台以上の端末価格を1円で納入しても、月額4900円の基本料や1分160円の通信料収入が見込めるが、官公庁に食い込むことで今後のビジネスに結びつけたい考えとみられる。だが、同社が大幅なコスト割れで契約を獲得しているとすれば、独占禁止法の不当廉売に当たる可能性もある。

 公正取引委員会は「度を過ぎた不当廉売があれば問題だ」(経済取引局)としている。

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