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技術先行「HV」で攻める日本勢 環境対応車めぐり韓国で主導権争い
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インフィニティが韓国で発売する「FX30d」はディーゼルエンジンを搭載する=29日、韓国・京畿道 韓国で低燃費車が注目を集めている。現代自動車や起亜自動車が寡占状態の同国市場では、国産車を購入することが優先され、燃費性能に対する関心が薄かったが、環境意識の高まりやガソリン価格の高騰もあり、消費者の意識が変化している。
輸入車各社もこの商機を逃すまいと、欧州メーカーは欧州で主流のディーゼル車のラインアップを強化。トヨタ自動車やホンダなどの日本勢は技術で先行するハイブリッド車(HV)の販売拡大で環境対応車の主導権を握ろうとしている。
韓国トヨタによると、トヨタブランドとレクサスを合わせた昨年の韓国の新車販売は1万6000台で、そのうちHV販売は6000台に上った。韓国トヨタの中林尚夫社長は「今年はHV販売比率がすでに5割を超えた。今年もHVで真剣勝負をしたい」と意気込む。
ホンダも、HVスポーツカー「CR-Z」に続き、4月には主力車「シビック」のHVモデルを韓国で発売する。
一方、韓国でシェアを伸ばすBMWやメルセデス・ベンツなどのドイツ勢は、韓国で発売する車種の7~9割がディーゼル車だ。BMWの担当者は、「ディーゼル車は以前より静かで排ガスもきれいになっている」と強調。日産自動車も昨年、高級ブランド「インフィニティ」にディーゼル車を日系メーカーで初めて設定した。
韓国自動車工業会によると、最近の同国市場でのディーゼル車販売比率は15%だが、輸入車に限定すると55%で半数を超えるという。モータージャーナリストの川端由美さんは「韓国市場ではHVは高級であこがれの存在。コストを優先する消費者はディーゼル車を選ぶ傾向がしばらく続く」と分析する。(ソウル 古川有希)