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日本車勢、中国現地生産で対抗 競争激化…いまSUV市場が熱い
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ホンダは中国市場をメーンターゲットに開発した小型SUVの世界戦略車を世界で初めて披露した=20日、上海モーターショー 中国でスポーツ用多目的車(SUV)に注目が集まっている。
新車販売のほぼ10台に1台がSUVという同国市場だけあって、開催中の上海モーターショーには、世界の自動車各社が最新型、コンセプトモデルのSUVを出展。日本勢もホンダやマツダなどが新型モデルを披露した。今後、現地生産に切り替えて価格を抑え、中国メーカーに対抗する。
中国は沿岸部では乗り換え、内陸部では初めて車を購入する需要が顕在化。こうしたなか、セダンではなく、SUVを購入する動きが目立ってきた。
内陸部では悪路でも高い走行性能が保てるとして需要が高まり、沿岸部では、若者を中心にセダンからの乗り換え需要が増えている。中国の自動車雑誌「汽車雑志」の編集担当者によると、中国でのSUVの販売台数は2012年に前年比25.5%増の200万400台と初めて200万台の大台を突破した。
総需要の約10台に1台がSUVの計算だ。特に中国メーカーの低価格SUVが、「輸入車よりも人気が高い」という。
今回の上海モーターショーでは日本勢も新型SUVを出展。これまで完成車を中国に輸出する際にかかっていた25%の関税がかからない現地生産に切り替え、需要を取り込む。
ホンダは、中国市場をメーンターゲットに開発した小型SUVの世界戦略車を世界で初披露した。3年後に「アキュラ」ブランドとして現地生産を始める予定だ。現地生産で値段を下げ、「他社への乗り換えを防ぎたい」(倉石誠司取締役)考えだ。
マツダも、今夏をめどに「CX-5」の現地生産を開始すると発表した。合弁会社の長安マツダ汽車の南京工場で生産する。
山内孝社長は「SUV市場で世界シェア5%を取る。中国でも4%の5万台を目指す」と話す。スズキも今年末に「SX-4Sクロス」の中国仕様を現地生産して販売することを発表した。
欧米勢も上海モーターショーでSUVを前面に展開する姿が目立った。独フォルクスワーゲン(VW)はプラグインハイブリッドのコンセプト車を発表。中国市場で苦戦が続くメルセデス・ベンツも新型SUVを世界初披露した。
日本勢や欧米勢を迎え撃つ中国地元メーカーもBYDや江淮汽車など各社がSUVをアピール。今後、激しい販売競争が繰り広げられそうだ。(飯田耕司)