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ホンダ、過去最高の世界販売400万台突破 マツダは5年ぶり最終黒字
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マツダの「アテンザ」 国内自動車大手のホンダ、マツダの2社は26日、2013年3月期連結決算を発表した。ホンダは、四輪車の販売台数が過去最高となる400万台を突破し、大幅な増収増益となった。
一方のマツダは、円高下でも利益を計上できる態勢がようやく整い、5年ぶりに最終黒字となった。14年3月期は、両社とも北米市場の拡大などを見込み販売台数を伸ばす計画で、売上高、利益とも前期を上回る見通しだ。
ホンダが26日発表した13年3月期の売上高は前期比24.3%増の9兆8779億円。主力市場の北米や東南アジアでの新車販売が大きく伸びたためだ。世界販売は29.2%増の401万4000台と、初めて400万台を突破した。
好調な販売に加え、円安で輸出採算が大きく改善したため、本業のもうけを示す営業利益は2.4倍の5448億円、最終利益は73.6%増の3671億円となった。
14年3月期は、新興国の事業拡大などにより売上高は22.5%増の12兆1000億円と、過去最高となる見通しだ。営業利益は43.2%増の7800億円、最終利益は58.0%増の5800億円を予想している。
世界販売は10.4%増の443万台に設定した。特に、前年度にシェア2位となった国内市場に「軽と登録車のニューモデルを続々と投入。販売店への投資も強化する」(岩村哲夫副社長)戦略により、19.2%増の82万5000台の販売を目指す。
「国内市場は500万台を割らないのではないか」(竹内弘平執行役員)と強気の見通しだ。北米市場は3.7%増の179万5000台を計画。実現すれば、これまでの最高だった07年3月期の178万8000台を上回る。
一方、マツダの13年3月期の売上高は8.5%増の2兆2052億円だった。販売台数は、国内での新型車販売が予想を上回ったものの、欧州、北米が計画を下回ったため123万5000台と1.0%減少した。
ただ、円高下でも利益を出せる態勢になったところに、円安が進行したことで輸出採算が大幅に改善、最終利益は343億円と5年ぶりに黒字転換した。円安は営業利益を184億円押し上げる要因となった。
14年3月期については、販売台数は133万5000台を見込む。北米、欧州、中国などほぼすべての地域で販売増を計画しており、売上高は12.5%増の2兆4800億円、営業利益は2.2倍の1200億円、最終利益は2.0倍の700億円を見込む。