アベノミクス効果で回転ずし高級化 客単価アップ狙う
更新「1皿100円」などの低価格戦略で需要を伸ばしてきた回転ずし各社が、単価の高いメニューや高級感を演出した店舗を拡大させている。
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による株価上昇と景気回復への期待感を背景に、消費マインドが上向いていると判断。吉野家や日本マクドナルドなどファストフード大手が低価格攻勢で業績回復を目指す中、「価格」から「価値」へシフトした高級路線でニーズを掘り起こす構えだ。
東京都台東区のJR御徒町駅近くに、小僧寿しが26日開店した新業態の立ち食いすし店「築地 鉢巻太助」は、コンセプトに「プチぜいたく」を掲げる。
黒を基調にした店構えで高級感を醸しだし、通常店と差別化した都心型小型店舗で、メニューも「極鮮 本鮪三種」(620円)や「クレイジーサーモンステーキ炙り握り」(1貫380円)など、通常店より2割以上高いものが並ぶ。売り上げは同社の店舗でトップクラスの月約600万円を目指す。
