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LCC国際線、顧客争奪が激化 エアアジアが成田-台北開設へ
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成田-台北線の開設と特別運賃を発表するエアアジア・ジャパンの内山正明副社長(中央)=10日、東京都千代田区 格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンは10日、7月3日に成田空港と台北の桃園空港を結ぶ路線を開設し、毎日運航すると発表した。同社便の海外就航は、韓国のソウルと釜山に次いで3都市目。LCC各社は新規路線の開設に相次いで乗り出しており、顧客の争奪戦が激しくなりそうだ。
成田-台北の運賃は片道8580円からで、航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は無料。成田から台北へは月、火、木、金の午前7時▽水、日の6時30分▽土の7時50分-に出発する。就航を記念し、13日までは片道2980円の特別運賃で販売する。
ANAホールディングスが51%を出資するエアアジア・ジャパンは昨年8月に就航し、10月には成田とソウル、釜山をそれぞれ結ぶ路線で国際線に進出。
今年3月には中部空港とソウルを結ぶ路線を加えた。今回の就航で全体の路線数は9となり、うち国際線は4に増える。
台北線について、都内で会見したエアアジア・ジャパンの内山正明副社長は「4割を台湾からの訪日客で占めたい」と述べるとともに、東南アジアなどを結ぶ他の国際線の開設を検討していることも明らかにした。
LCCでは、ピーチ・アビエーションが9月に4路線目の国際線となる関西空港-釜山線の開設を予定。一方、海外LCCの中国・春秋航空が国内線への参入を正式表明するなど、路線の拡充が続いている。