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ドコモ“夏のツートップ”値下げ 「iPhone実質0円」に対抗

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ドコモ“夏のツートップ”値下げ 「iPhone実質0円」に対抗

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ドコモのスマートフォン夏モデル  NTTドコモは15日、今夏向けモデルとしてスマートフォン(高機能携帯電話)とタブレット端末11機種を17日以降順次発売すると発表した。

 主力機種に位置づけるソニーモバイルコミュニケーションズの「エクスペリアA(エース)」と韓国サムスン電子の「ギャラクシーS4」は販売促進費を増やし利用者の実質負担額を少なくする。人気機種を大幅に安くし販売拡大を図る。

 この2機種については、毎月の利用料金から一定額を割り引く「月々サポート」向け費用をそれぞれ現行の5万円前後から7万円前後に引き上げる。その結果、販売価格はエクスペリアAは約5000円、ギャラクシーS4は約1万5000円と既存機種より2万円前後値下げされる。

 ドコモの加藤薫社長は、東京都内で開いた発表会で「(この2機種は)ドコモの顔ともいえるツートップだ。特別価格で提供したい」と強調した。

 スマホではこのほか、富士通の高齢者向け機種「らくらくスマートフォン」は高速データ通信「LTE」に対応、シャープの「アクオスフォンZETA」は地デジ放送が高解像で楽しめるフルセグ機能を搭載するなど特徴のある10機種を投入。5~8月に順次発売する。

 値下げ機種を絞り込むのは、ソフトバンクやKDDIが米アップルの人気スマホ「iPhone(アイフォーン)」を実質0円で販売していることに対抗し、主力2機種の価格を1万円前後に抑えてユーザーの流出を抑えたいためだ。

 約3000万人にのぼる旧来型携帯電話利用者からスマホへの変更や10年以上のドコモユーザーが対象となる。

 また、ドコモは同日、無料通話・メールサービスのLINE(東京都渋谷区)と協力することで合意したと発表した。らくらくスマホ向けにLINEアプリを提供するほか、ドコモのスマホでLINEを利用しやすくする改良などに共同で取り組んでいく。

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