ニュースカテゴリ:企業
メーカー
「プレミアムビール」激戦に拍車 中元商戦、アベノミクスで勢い
更新
中元商戦の本格化を前に、ビール各社がプレミアムビールの強化に一斉に動いている。
「アベノミクス」を背景にした円安・株高効果で、高額商品の売れ行きに勢いがあることを受け、各社とも高単価のビール販売が拡大すると判断。新たなギフト専用のプレミアム商品を投入したり、商戦期間中の販促費を大幅に拡大するなど例年以上の盛り上がりを見せている。
プレミアムビールは、サントリー酒類の「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」とサッポロビールの「エビス」の2大ブランドが席巻する市場だが、今年は最大手のアサヒビールが初のギフト専用プレミアムビールで参入、激戦に拍車がかかるのは必至な状況だ。
新商品「アサヒスーパードライ ドライプレミアム セット」は、同社の主力ビール「スーパードライ」ブランド初のプレミアム商品で、国産ゴールデン麦芽やシトラス系の香りがするアマリロ・ホップなど希少価値の高い厳選素材を使用した。
価格は12本セットで約3000円。単品販売はしないが、1本当たりの価格は通常のスーパードライに比べ約2割高い。
それでも、5月中旬時点で、予想を上回る受注があり、歳暮も含めた年間販売数を当初予定の25%増の150万セットへ上方修正。小路明善社長は「景況感がよくなり、(ギフト販売も)十分に前年を超えられる可能性がある」と強気だ。
一方、ライバル各社も負けてはいない。サントリーは工場直送の鮮度にこだわったプレモルのセットや、同商品をおいしく飲むために開発した専用グラス同封のセットを新たに追加。テレビCMも昨年の倍放映するなど販促活動を強化し、歳暮も含めたギフト商品の販売数で前年比19%増の507万セットを目指す。
サッポロも今月22日に発売の「エビス」ブランドの黒ビール「エビス プレミアムブラック」と、通常のエビスをセットにした商品を新発売。期間中にはテレビCMや広告宣伝などを前年比1.5倍に拡大し、全国の量販店の店頭でエビスの魅力を伝える出張セミナーも展開する。
また、キリンビールも、昨年セブン&アイ・ホールディングスと共同開発した「GRAND KIRIN(グランドキリン)」の中元用セットをセブン-イレブン限定で販売する。