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苦しい食品業界、円安でコスト高 駄菓子生産終了、パン値上げも

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苦しい食品業界、円安でコスト高 駄菓子生産終了、パン値上げも

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 アベノミクスを背景に急速に進んだ円安で、原材料の輸入価格が上昇した食品業界は、コスト増による苦境の色が濃くなってきた。

 5月上旬。駄菓子の定番商品として根強い人気があった、あるスナック菓子が生産を終了した。愛知県の老舗菓子メーカー、いずみ製菓(安城市)が製造する「ポテトスナック」だ。

 薄く揚げた丸形の生地に「フライドチキン味」などの風味をつけたお菓子で、4枚入り30円という低価格もあって子供に愛され、昭和63年の発売以来、年間平均約2000万個を販売するヒット商品だった。

 しかし、原材料の米国産小麦粉や、マレーシア産の植物油の輸入価格が円安などの影響で高騰。「単価が安いので値上げも難しかった」(管理本部)という。結局、同社は6月末で売上高の約7割を占める菓子事業からの撤退を決めた。

 7月からはパンや加工食品で値上げに踏み切るメーカーも相次ぐ。製パン最大手の山崎製パンは、7月1日から食パンと菓子パンの出荷価格を2~6%引き上げる。

 対象は「芳醇(ほうじゅん)」「高級つぶあんぱん」など15品目に及び、敷島製パン(名古屋市)なども今夏をめどに値上げを検討しているという。

 また、日清フーズが家庭用小麦粉を7月出荷分から2~7%値上げするほか、キユーピーもマヨネーズなどを7月から2~9%値上げ。日本ハムは酢豚やハンバーグなど加工食品62品目の容量を7月から5~11%減らし、実質値上げする。

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