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富士山「世界遺産効果」に熱視線 旅行各社、高級ツアーなど新商品続々

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富士山「世界遺産効果」に熱視線 旅行各社、高級ツアーなど新商品続々

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観光客でにぎわう富士山5合目。ツアー客や外国人の姿も目立つ=山梨県富士河口湖町  富士山の世界文化遺産登録が間近に迫る中、旅行会社などが新商品を相次ぎ投入している。JTBは、外国人観光客向けの高級ツアーを企画。JR東海などの鉄道会社も割引切符を販売する。4月末に遺産登録がほぼ確実となって以降、すでにツアーの予約が増えるなどの「世界遺産効果」が出ているが、正式決定で商機がさらに広がるとみて、自社商品の拡充や販促に力を入れる。

 JTBが6日に発売した富士登山ツアーは、東京の高尾山から富士山山頂まで約100キロを4日かけて歩きつつ、温泉旅館などに宿泊。1人当たりの料金は34万8000円(2人1室)とやや高いが、外国語ができる専門ガイドが同行し、必要な装備も貸し出される。都内のホテルから5合目まで車で向かい、1泊2日で山頂を目指す13万9000円(同)の商品も用意した。

 年間10万人とされる外国人登山者がさらに増えると判断。登山に慣れた欧米のシニア層を中心に取り込む。ガイドは英語だが、必要に応じて中国語や東南アジアの言語にも対応する。

 外国人向けでは、JR東日本と富士急行も2日間有効の割引切符を7月1日から10月30日まで販売する(利用期間は10月31日まで)。東京都区内から大月駅(山梨県)までのJR線往復に加え、富士急行の大月駅-河口湖駅間や、5合目に行ける富士登山バスが乗り放題となる。大人1人5500円で、新宿駅と5合目を往復する場合は通常の約半額になるという。

 一方、JR東海も静岡県の浜松駅-御殿場駅間を走る臨時急行列車「富士山トレイン」を、7月下旬から8月上旬の週末に1日1往復させる。今回から窓が大きく景色が見やすい車両に変更。「富士山をより雄大に感じられる」のが特徴だ。

 急行料金を含む運賃は、浜松駅-御殿場駅間で4080円。販売は今月20日に始め、日本人、外国人ともに購入できる。

 富士山には1年に約30万人が登り、周辺を訪れる観光客は、2011年度で約3000万人に達する。阪急交通社では今年、登山ツアーを発売した5月初旬から6月10日までの予約者が、前年同期比2.2倍と大幅に増加。周辺観光ツアーも6割増と好調だ。

 静岡経済研究所の中嶋寿志専務理事は「今後はさらに経済効果が広がる」と話し、地元の観光資産や中小企業の技術を活用した商品にも期待する。

 富士山の遺産登録は、27日までカンボジアのプノンペンで開催される国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で審議され、21日から23日の間に正式決定する見通し。

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