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鹿島、がれき運搬作業を自動化 日本初、福島第1原発に導入

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鹿島、がれき運搬作業を自動化 日本初、福島第1原発に導入

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GPSアンテナや監視用カメラなどを付けて改造したダンプカー。無人の自動運転が可能で、福島第1原発から発生した高線量のがれきの運搬で活躍している(鹿島提供)  鹿島は24日、日本で初めて、がれきの運搬作業を自動化する技術を実用化したと発表した。東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の解体・復旧作業に導入した。放射線量が高い原発周辺で現場作業員らの被曝(ひばく)量を軽減する狙いがある。

 今回開発した自動化技術は、ダンプカーやフォークリフトといった重機にカメラなどのセンサー類を搭載して改造。重機はセンサー類で得た情報から現場状況を判断し、障害物のない安全な道を探しながら、がれきを目的地まで自動的に運ぶ。

 福島第1原発の現場では改造したダンプカー2台、フォークリフト1台が稼働。原子炉で発生した鉄筋コンクリートや鉄骨などの高線量がれきを1日で最大24立方メートル分処理できる能力をもつ。24日現在で、3号機から生じたコンテナ100個分(300立方メートル)のがれきを原発敷地内の保管施設まで運んだという。

 鹿島技術研究所の三浦悟先端・メカトロニクスグループ長は「震災から2年3カ月がたったが、早く、安全に復旧・復興を進めるための技術を開発した」と説明。これにより現場作業員の被曝線量を確実に低減できるほか、作業効率の向上などのメリットを強調する。

 ただ、原子炉内からダンプカーへがれきを積み込む作業などは、人手による遠隔操作で重機を動かしており、作業の完全自動化の実現は難しい状況だ。

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