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ソニー、東芝が次世代SDカード PCデータ自動保存や無線LAN対応
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東芝のSDカード「フラッシュエア」がデジカメの中から無線LANの電波を飛ばすイメージのPRイベント=3月、東京都内 電機各社が次世代型のSDメモリーカードを相次いで市場に投入している。仕事で使う資料や思い出の写真をデータのまま保存する人が増える中、各社はデータの記録にとどまらない新たな付加価値を提案することで、SDカードの販売拡大につなげたい考えだ。
ソニーはパソコン内のデータを自動でバックアップする機能を持たせたSDカードを世界で初めて開発した。パソコンに挿入して重要なデータが入ったフォルダーを指定するだけで、データが更新されるたびに自動で保存し、最新の暗号化方式で保護するという。
パソコンの故障など不測の事態に備えたバックアップの必要性を感じながらも「作業が面倒」「操作が難しい」利用者の声に応えた。「バックアップSDカード」として8月20日、16ギガバイト(想定価格約3800円)と32ギガバイト(約6500円)、64ギガバイト(約1万4000円)の3種類を発売する。
東芝は今月6日、無線LAN通信機能を搭載したSDカード「フラッシュエア」に、16ギガバイト(5000円台半ば)を加えた。デジタルカメラに挿入したままの状態で、撮影した画像をパソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)、タブレット端末に転送できる。
フラッシュエアは昨年3月、世界初の無線LAN対応SDカードとして製品化された。結婚式や旅行先で、友人同士で手軽に写真を共有できる点が消費者に受けたことから、品ぞろえを拡充した。
新製品はデータの転送速度も約30%速めた。2013年度は世界で計300万枚の販売を計画している。