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トヨタとフォード、HV共同開発の提携解消 SUV向けなど

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トヨタとフォード、HV共同開発の提携解消 SUV向けなど

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 トヨタ自動車と米フォード・モーターは23日(米国時間)、2011年8月に基本合意したピックアップトラックとスポーツ用多目的車(SUV)向けハイブリッド車(HV)システムの共同開発を取りやめると発表した。米国で強化される燃費規制に対応するため共同開発のHVシステムを生産する計画だったが、基幹部品の設計や生産場所などをめぐって両社の思惑に隔たりがあり、合意できなかったようだ。

 24日、トヨタの寺師茂樹専務役員は名古屋市内で記者団に対し、「これまで役割分担して開発を進めてきたが、今後は個別に行うという結論になった」と語った。

 両社は開発に必要な巨額費用を抑えるため、12年中としてきた合意時期を遅らせて協議を進めてきた。だが、フォードは乗用車向けHVシステムを独自開発。同システムを搭載した中・小型車を販売しており、その技術を大型車に応用することが可能と判断したとみられる。

 一方のトヨタは、大型車向けのHVシステムは持っていないものの、他社に先駆けて技術的に確立したHVシステムを構築しており、トヨタの技術をベースにした技術供与に近い形での生産を模索したかったとみられる。寺師専務役員は「われわれも技術に自信を持っているが、フォードは(トヨタにない)大型車の技術を持っている。別々にやった方が双方に良い」と説明した。

 今後はそれぞれ独自にHVの開発を進めるが、自動車の次世代情報サービスなどでの協力は継続する。トヨタは、米ゼネラル・モーターズ(GM)とも次世代環境車の分野で提携を模索したが、最終的に断念した経緯がある。今回の提携取りやめで、ハイブリッド技術に関しての他社との連携は、マツダへの技術供与のみとなる。

 他社との今後の提携に関しては「環境技術の開発はどのメーカーにも門戸を開いている。いろんな可能性を検討していく」(寺師専務役員)という。

 ただトヨタは15年までに17モデルのHVを発売する計画を立てており、HVシステムの開発コストは他社との連携がなくても量産効果により大幅に下がる見通し。普及が進むHVでは合従連衡が進む燃料電池車と異なり、今後、独自開発の動きが加速しそうだ。

 一方、トヨタはフォードとの連携について、「別の分野で協業できるかも今後、考えていきたい」と意欲を示した。

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