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三菱自動車、営業益7.4%増 売上高2.4%減も円安効果

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三菱自動車、営業益7.4%増 売上高2.4%減も円安効果

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決算を発表する三菱自動車の野田浩常務執行役員(中央)ら=30日、東京都港区  三菱自動車が30日発表した2013年4~6月期連結決算は、卸売りベースの販売台数の減少で売上高が前年同期比2.4%減の4094億円と減収だったものの、為替レートが想定よりも円安ドル高で推移したことなどから営業利益は7.4%増の160億円と増益を確保した。

 最終利益は前年同期に特別利益を計上したこともあり、17.6%減の164億円だった。

 会見した黒井義博常務執行役員は、通期の見通しについて「下期に伸びることを想定した計画通りに推移している」として、目標とする最終利益1000億円の達成に自信をみせた。

 4~6月期の小売りベースの販売台数は4%増の24万9000台。主力とする東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国では6.5%減の5万8000台と苦戦したが、オーストラリアや中南米などの伸びでカバーした。日本は6月に発売した新型の軽自動車以外は不振で、6.7%減の2万8000台だった。

 黒井氏は「(成長の減速に伴い)新興国の一部で販売に少し陰りがあり、混乱を恐れて値引き(合戦)が生じる可能性があるので注視したい」と説明。プラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」のリコールについては13年3月期決算で費用を引き当てており、「業績への影響はない」という。

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