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丸紅、穀物輸送に自社船 価格競争力でカーギル追撃
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丸紅が買収した米3位のガビロンが保有する穀物ターミナル。集荷網強化に加え、物流機能が取引の鍵を握る 米国第3位の穀物メジャー、ガビロンを買収した丸紅が、自前の穀物専用船を2015年をめどに3隻投入することが、28日までに分かった。中国への北米やブラジルからの大豆やトウモロコシ輸入が急拡大すると判断した。
輸送船を借り入れたりしていた穀物輸送戦略を転換、自社船投入でジャスト・イン・タイムの機動力を高める。穀物輸送で日本の商社が自社船を持つのは初めて。海上運賃の競争力を強化し世界最大手の穀物メジャー、米カーギルを追撃する。
発注したのはパナマックスと呼ばれる7万重量トン級の穀物専用船で、通常のバラ積み船より約2割増しの積載能力を確保。愛媛県の今治造船が建造し、15年をめどに北米やブラジルと中国向け路線などに投入する。投資額は約90億円とみられる。
穀物取引は産地と消費地の組み合わせを多く持ち、バイイングパワー(購買力)を発揮することが重要。中でも、長期チャーター船や港湾の効率運営による海上運賃が穀物の価格競争力を左右する。
丸紅はこれまで、穀物輸送船を長期に借り入れたり、ブラジルの港湾運営会社を傘下に収めるなどして世界の穀物輸送網を築いてきた。ただ、最大手のカーギルは専用船を含め350隻を全世界に投入し、物流戦略でも大きく水をあけられていた。
今後はブラジルなど生産地の集荷網を強化する一方で、中国や需要が急増するアジアや中東・北アフリカでも飼料工場や畜産加工など一貫生産体制の構築を進め、確実に供給力と売り先を確保する考え。
丸紅の13年の穀物取扱量は前年比4.3%増の約2600万トンの見通しで、ガビロン分を加算すると約5500万トンとカーギルに次ぐ規模になる。