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NISA、顧客囲い込みへPR 「1人1口座」で争奪戦が激化

ニュースカテゴリ:企業の金融

NISA、顧客囲い込みへPR 「1人1口座」で争奪戦が激化

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 来年1月から導入されるNISA(少額投資非課税制度)の口座申し込みが10月1日に始まるのを前に野村証券は22日、都内で同社として最大規模となる「NISA特別セミナー」を開いた。NISAは1人1口座しか開設できないため、金融機関による顧客争奪戦が激しさを増している。

 NISAは、株式や投資信託などへの年100万円までの投資による配当や譲渡益の課税が免除される制度。

 セミナーでは、野村アセットマネジメントの南村芳寛執行役員CIO(最高運用責任者)らが講師を務め、NISAの具体的な制度や商品について説明。会場に集まった約1000人の聴衆は、メモを取るなどしながら熱心に耳を傾けていた。

 参加した会社員の女性(37)は「初めてNISAについて知ることができて有意義だった。今は金利が低いので、これからは投資を考えていきたい」と話していた。

 野村証券はこれまで全国177支店で800回以上のセミナーを開催。参加者は延べ2万人を超えているという。セミナーのほか、NISA向けの投信14本を「ワンダフル・シリーズ」として紹介。Q&Aなどをまとめたハンドブックを全国で配布するなど「会社をあげたPR活動に努めている」。

 安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」への期待から、投資家は株式などのリスク資産への関心を高めている。NISAへの注目度も高く、証券各社は顧客囲い込みに精力的に取り組んでいる。

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