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ホンダ、軽スポーツカー「S660」の試作車公開へ
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ホンダが東京モーターショーに出展する軽スポーツカー「S660」の試作車
ホンダは23日、11月23日から一般公開が始まる東京モーターショーで、軽自動車規格のスポーツカー「S660」の試作車を出展すると発表した。2014年の市販化に向けて開発を進めている。
維持費が安い軽自動車の人気が高まるなか、走りを楽しみたい団塊世代や若者の需要を取り込み、市場をさらに活性化させたい狙いがある。
S660は、2人乗りのオープンカー。ドライバーを包み込むようなデザインの運転席と、躍動感を強調した引き締まった外観が特徴だ。エンジンを車体の中心に配置するミッドシップで走行中の安定性に優れる。価格は160万~180万円程度になるとみられているが、ホンダは発売時期を含めた詳細について「未定」としている。
開発担当者は「全幅全長が限られた軽自動車の枠内で、のびやかな色気のあるデザインを表現するのに苦労した。ミニバンのように実用性の高い車を見て育った若い人たちにも、手軽に趣味性の高い車を所有してもらいたい」と話している。
ホンダは1991年から5年間、軽スポーツカー「ビート」を生産。同車はエンジンを座席後ろに配置した2人乗りオープンカーで、若者の人気を集めた。S660は事実上、その後継モデルとなる。東京モーターショーでは、ダイハツ工業も2012年に生産を終了した軽スポーツカー「コペン」の後継モデルを出展する予定だ。