リストラ頼みのパナ、スマホに苦しむ任天堂 関西企業“悲喜こもごも”
更新しかし、課題事業として中国市場で収益が悪化したエアコンと、小型分野が不調のデジタルカメラを新たに加えるなど、本格成長への転換には道半ばな印象も感じさせた。
シャープも、本業のもうけを示す営業利益で黒字化を達成した。主力の液晶パネルは、亀山第2工場(三重県亀山市)の稼働率が80%程度を維持。台湾の鴻海精密工業と共同運営する堺工場(堺市)も、大型テレビの引き合いが強く80%まで上昇するなど、回復基調が鮮明になったように見える。
ただ、中国の補助金打ち切りの影響などで世界的に液晶パネルの需要は減少傾向。調査会社ディスプレイサーチのアナリストは「パネルが供給過剰となり価格下落が続いている。下期は需要が下振れするだろう」とみる。真価を問われるのはこれからだ。
