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DeNA、新作漫画をスマホ無料配信 ゲーム以外の収益源確保
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新サービス「マンガボックス」を発表したDeNAの守安功社長(左から2人目)、タレントの福田彩乃さん(3人目)ら=4日、東京都渋谷区 ディー・エヌ・エー(DeNA)がスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末で楽しめるエンターテインメント事業の育成に力を入れている。4日から新作の週刊連載漫画を無料で配信するサービス「マンガボックス」をスタート。低調なゲーム以外の収益源を育てるためだ。
マンガボックスは当初、人気漫画「金田一少年の事件簿」の派生作品など28作品を連載。講談社や小学館と提携するほか、DeNA社内にも編集部を立ち上げ、作品を供給する。
日本語版に加え、英語版を用意し世界140カ国・地域に配信、日本の漫画文化を広く発信する。
専用アプリケーションを端末にダウンロードすると、毎週水曜日に最新号の更新を開始。毎日4~7作品ずつ配信され、1週間で全作品を読むことができる。過去12号分はすべて、それ以前は冒頭の約100ページ分を閲覧できる。
人気が出た作品は、紙とデジタルの両媒体で単行本化するとともに、ソーシャルゲームでの展開も検討している。このサービスについて、DeNAの守安功社長は「モバイルインターネットとの融合で、革新をもたらしたい」と話している。
同社は11月下旬に、ネット上でタレントやアーティストと交流できる仮想ライブ空間「ショールーム」を開始するなど新規事業を矢継ぎ早に打ち出している。