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香り付き日用品、広がる市場 殺虫剤、防虫剤…付加価値アピール
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「香り」を加えた新商品を積極投入する小林製薬は、カイロや洗浄剤など幅広い分野へ大展開している=東京都中央区 日常生活で香りを楽しむニーズが高まる中、香りを加えた日用品の製品が広がりをみせている。防虫剤など香りとは親和性がなさそうだった商品にも波及し、その勢いは止まらない。消費税率引き上げ後の需要の落ち込みを防ぐため、日用品各社が付加価値の高い商品として継続的な購入を促す狙いもある。
小林製薬が昨秋投入したパイプ洗浄剤「香るかんたん洗浄丸 ピーチの香り」は、使用後にパイプからほのかにピーチの香りが漂う。2012年12月から約3カ月間、西日本地域の一部でテスト販売したところ、シリーズ製品の売上高が前年同期比27%増と伸びたため、全国販売に踏み切った。同社の担当者は「トイレや風呂の掃除を香りで楽しくできる」とアピールする。
ライオンは殺虫剤「香るバルサン」を2月に発売。殺虫剤特有の薬品臭を抑え、ローズなどの香りが室内に漂う。においが付かないことを売りにしていたエステーの防虫剤には4年前、微香性の「かおりムシューダ」が登場。若い人たちをユーザーに取り込んだ。
一方、香りブームの火付け役となった体に貼り付けるシート類やマスクは種類がさらに増えた。花王は昨年10月、首もとを温めるシート「めぐりズム 蒸気でグッドナイト」から「夢みるラベンダーの香り」を発売。小林製薬傘下の桐灰化学(大阪市淀川区)が昨年11月、業界初の香り付き使い捨てカイロ「香るカイロ」を投入すると、興和は「ほんのりハーブが香るマスク」のシリーズにラベンダーとカモミールの香りを加え、売り上げを伸ばしている。
ただ「関連商品が増えすぎて売れない商品も出始めている」(日用品大手)ともいう。日本総合研究所の小方尚子主任研究員は「似たような付加価値は飽きられる。あえて低価格路線を進むといった分かりやすい独自性が必要だ」と指摘している。