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東電、値上げ判断は12月末 アクションプラン75項目も策定
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記者会見する数土文夫氏=31日午後、東京都千代田区の東京電力本社 東京電力の新会長に1日付で就任する数土(すど)文夫社外取締役(JFEホールディングス相談役)は31日会見し、停止中の柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働の遅れの影響による再値上げ実施の判断時期について、早くても12月末とする方針を示した。
一方、日本原子力発電に常務を派遣するとともに、原発の地元対策を強化するため、新潟総支社を2015年7月までに設置し、専任常務を派遣する計画も明らかにした。
数土氏は記者会見で、新潟総支社設置について「地元のご理解を得るために、ご意見を聞く狙いがある」と説明した。
この日は、新たな総合特別事業計画(再建計画)に基づき、14~16年度の3カ年に実施する具体的施策「アクションプラン」の75項目も発表した。火力発電所の新増設や建て替えに協力する企業を募る入札を実施するほか、今年夏からマンション向けの一括受電サービスを試験的に実施する。
また、増田寛也元総務相を社外取締役に起用する人事や、単体で1000人規模を目指す希望退職の募集を5月12~23日に行うことも明らかにした。
数土氏は「東電改革が日本経済の浮沈を左右するという緊張感を持って全力を尽くす」と所信を述べた。
一方、東電の改革をチェックする原子力損害賠償支援機構は同日、着実な廃炉の推進など経営評価の基準を発表した。東電から四半期ごとに経営報告を受けて1年ごとに審査。16年度末に原賠機構の東電への議決権比率を引き下げられるか評価する。
東電の新再建計画は、7月以降に柏崎刈羽原発を順次再稼働するのを前提に、10年間累計で4兆8000億円のコスト削減を達成することなどが目標。