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【フジサンケイグループ広告大賞】(5)東芝 父と家族 照らし続けた10年
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フジサンケイグループ広告大賞のメディア部門新聞最優秀賞、パブリック部門新聞優秀賞を受賞した東芝の広告 ■メディア部門新聞最優秀賞、パブリック部門新聞優秀賞
玄関で毎日、勤め人の父親の帰宅を待つ電球。雨の日も風の日も、上機嫌の時も落ち込んだときも、「おかえりなさい」と出迎える。娘との親子げんかや、初孫の誕生、そして定年退職…。LED電球と玄関の「10年」を描いた東芝の広告からは、平凡だが喜怒哀楽に満ちた家族のドラマが浮き上がってくる。
「船が灯台を目指して港に戻るように、中年のお父さんが日々、玄関の明かりのもとに帰ってくる。10年間、いつもそばにある明かりの温かさが伝わる表現を目指した」。東芝営業統括部広告部国内担当参事の鈴木春次さんは、広告の狙いをそう説明する。
新聞広告では34枚の写真を並べ、月日の経過を表現した。写真には一枚一枚、電球からの手書きメッセージが添えられ、救急車で運ばれた父の身を案じ、その後の退院や職場復帰を喜ぶといった擬人的な演出を行った。同じ玄関でも、写真によって父親のスーツやネクタイが違っていたり、外で雨や雪が降っていたりと、細かな「変化」も見どころの一つだ。
同じテーマのテレビCMも放送された。一連の広告に対しては、「お父さん」と同世代の男性を中心に、「自分の人生と重なる」などと共感する声が数多く寄せられたという。
東芝のLED広告は近年、数々の賞を受賞。照明製造は東芝の発祥事業の一つに当たるため、「企業広告」という意味でも力を入れているようだ。鈴木さんは「LEDという商品を知ってもらうだけでなく、広告を通じて東芝の事業に対する思いを知ってもらえたら」と期待している。(三品貴志)