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注目の「ハイテク布団掃除機」 “2台目”需要でビジネスチャンス

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注目の「ハイテク布団掃除機」 “2台目”需要でビジネスチャンス

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花粉やPM2・5対策で消費者の注目を集める布団用掃除機の売り場=大阪市北区のヨドバシカメラマルチメディア梅田  寝具を夏用に切り替える時期だが、花粉や微粒子状物質「PM2・5」の飛来で、仕舞う前の布団の屋外干しに悩む人は多い。そこで注目されているのが、吸い込みにくい小さなゴミなどを吸い込む「布団用掃除機」。韓国メーカーのレイコップが知名度を高め、LGエレクトロニクスやパナソニックが追随する。「布団の掃除」という新たな家電ジャンルが築かれつつある。

 ダニもPM2・5も退治

 「掃除機コーナーで、布団用掃除機の一角は平日でも人だかりができる。注目度は高い」。3月下旬、ヨドバシカメラマルチメディア梅田(大阪市北区)の担当者はこう解説した。

 このジャンルの先行はレイコップ。布団をたたきながら中のダニやハウスダストを吸引、除去する独自のメカニズムが特徴で、当初は「布団専用ダニクリーナー」の商品名で販売した。家電量販店の売り場で販売員が布団の掃除を実演、客にも体験させるスペースを設置した。

 PM2・5の飛来に加えマダニの害による死者が報道された昨年、注目度は急上昇。花粉の飛散量が多かったことも後押しした。ハウスダスト全般を掃除できるため商品名を「布団クリーナー」に変更。価格は1万8850~2万8380円(税抜き)で、今年1月までの販売は累計100万台を突破。3月は前月の7割増しという。

 1分に8千回

 LGエレクトロニクスは今年2月下旬に「布団パンチクリーナー」3機種を発売した。吸い込み口に設けた突起が1分間に8千回、布団をたたき、繊維中のホコリやダニを浮かせて吸い取る仕組み。

 掃除後の5分間、吸い込み口やブラシに紫外線を当てる除菌機能もつけた。価格は税込みで2万366~4万937円。

 一方、従来の掃除機に専用吸い込み口を取り付ける方式がダイソンの「フトンツール」(税別で4千円)。掃除機をそのまま使うと布団が吸い込み口に張り付くが、フトンツールは空気を逃がす溝を設けて張り付きを防ぐ。本体の吸引力の高さをそのまま生かした。

 同社の掃除機は「サイクロン式」。吸い込んだ空気を本体内部で旋回させ、遠心力でゴミと空気を分離して集(しゅう)塵(じん)する。「紙パックをフィルターとして使っていないので、目が詰まらず、きれいな空気を排気する」(同社広報)という。

 2台目の需要が牽引

 国内メーカーも追随する。パナソニックは布団掃除機としては初めて「赤外線センサー」を搭載した新商品「MC-DF100C」を発表した。ダニやゴミなどを検知すると、ランプを点灯して掃除する箇所を知らせる。

 吸い込み口は、ローラーでふとんをたたき、ブラシで繊維に潜むダニや花粉などをからめとる仕組みだ。発売は6月15日を予定し、推定市場価格は2万円前後(税別)。

 調査会社のGfKジャパン(東京都中野区)によると、国内の掃除機販売台数は平成21年の709万台から、25年は877万台に増加。同社のインターネットによるアンケートでは回答者の2割が「現在使用中の掃除機に追加して購入した」と回答した。

 市場拡大を後押ししているのは“2台目”の需要。好調な布団用掃除機も、その一翼を担っているようだ。(織田淳嗣) 

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