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コマツ、屋外使用可能な電動フォークリフト 使い勝手向上で差別化
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新型の電動フォークリフト「FE25-1」をアピールするコマツの大橋徹二社長=22日、栃木県小山市の栃木工場 高騰する化石燃料代の抑制や排ガスを出さず作業現場の環境負荷低減などに応える電動フォークリフト市場が堅調だ。これを受け、コマツは22日、電動フォークリフトの新製品を5月8日に発売すると発表した。バッテリーを積んだ電動フォークリフトが苦手だった耐水性を持たせ、港など屋外での使用を実現した。またバッテリー技術を改良することで長時間稼働を可能にした。
コマツが発売するのは2.5トン車の電動フォークリフト「FE25-1」。充電周りを大幅に改良し、使用途中でも1時間の急速充電でバッテリー容量の80%まで回復できる機能を持たせた。これにより1日の稼働時間を従来機に比べ約2倍に延長できるという。
また従来機は充電中に内部の電解液が減るため、定期的な水分補給作業が必要だったが、新型機はこうしたメンテナンスを不要にし、使い勝手を向上。コントローラーなど制御部分の耐水性や耐塵(たいじん)性も高め、屋外でも使用できるようにした。
栃木工場(栃木県小山市)での製品発表会に出席した大橋徹二社長は「特徴のある製品を出していかないと、今後の長い競争では消えるのみ」と指摘。その上で「(新製品は)メンテナンスのしやすさや顧客のコスト削減、環境負荷低減に貢献できる」と他社との違いをアピールした。一方、競合の豊田自動織機も電動フォークリフトの販売に力を注ぐ。2013年の国内販売は前年比3.4%増の1万7294台と好調に推移しており「電動への需要は年々高まっている」(広報部)という。
大型物流施設や医薬品工場などの増加に伴い、広い室内で排ガスを出さず、騒音もほとんどなく作業できる電動フォークリフトへの需要は増えている。今回、コマツが屋外でも使用できるうえ、ディーゼル機に劣らない使い勝手の良い新製品を投入したことで、フォークリフトに占める電動機の割合が一段と拡大しそうだ。