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デジカメ出荷計画、軒並み前年度実績マイナス スマホに押され、各社とも高価格品に注力

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デジカメ出荷計画、軒並み前年度実績マイナス スマホに押され、各社とも高価格品に注力

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ソニーが発売するミラーレスデジタル一眼カメラ「α7s」=16日、東京都港区  主要デジタルカメラメーカー各社の平成26年度の世界出荷計画は、軒並み前年度実績を下回る。スマートフォン(高機能携帯電話)に押され、廉価モデルの生産抑制などが進むコンパクトデジタルカメラは大幅な減少を見込む。

 ただ、比較的需要が堅調なミラーレスデジタル一眼カメラなどレンズ交換式の強化や、防水など付加価値を付けたコンパクトデジカメの高単価機種の積極展開で台数の落ち込みをカバーし、収益は維持する戦略だ。

 ソニーは16日、暗い場所でも高感度撮影を実現するミラーレス一眼カメラ「α7s」や高級コンパクトデジカメなど3機種を発表した。α7sは超高感度撮影を得意とするほか、フルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ「4K」動画撮影なども可能。市場想定価格は23万円前後(税抜き)で6月20日に発売する。今年度の全体出荷計画は前年度実績比約3割減を見込むが、これらの高級機種で収益力を高める。

 オリンパスも、映像事業が25年度に5年連続の営業赤字となったことを受けて今年度は収益性を重視。「OM-D」など好調のミラーレスデジタル一眼を増やす一方、コンパクトデジカメは前年度実績の271万台から100万台と大幅に減らす。

 また、富士フイルムは防水モデルなどを除く低価格帯のコンパクトデジカメの開発をすでに中止。「高級ミラーレス一眼などに集中していく」(コーポレートコミュニケーション部)方針だ。

 一方、最大手のキヤノンとニコンは、他社と同様にコンパクトデジカメの出荷は減らすものの、「フルラインアップ戦略は変えない」(ニコンの伊藤純一副社長執行役員)とし、新興国市場などで需要が高い低価格帯から高級機種まで品ぞろえは豊富にそろえる計画だ。

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