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【ブラジルW杯】足元も“負けられない戦い” スパイク商戦キックオフ
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アディダスは香川など日本代表7人にW杯専用モデル「バトルコレクション」シリーズを投入する(提供写真) 6月開幕のサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表23人が発表され、選手が着用するスパイクにも熱い視線が注がれている。前回南アフリカ大会では、無回転シュートを決めた本田圭佑モデルが爆発的ヒット。今回も着用選手の活躍次第で商機拡大の期待が高まる。各社の“負けられない戦い”は、もう始まっている。(西村利也)
契約選手数で高いシェアを誇るのが米ナイキと独アディダス。今回は各7人の代表が着用する。ここ数年、画期的なスパイクで話題を集める両社は今大会も斬新なモデルで勝負する。
長友佑都が履く予定のナイキ「マーキュリアル スーパーフライ」は、くるぶしまで包む靴下のような独特な形状が特徴だ。3本の糸で編み上げる独自の「フライニット技術」を採用。ポリエステル糸で段差や縫い目なく編み上げ、通気性や伸縮性を確保した。「靴下のような履き心地で足の延長線上に感じられるような仕上がり」(担当者)という自信作だ。
アディダスは同社史上初のW杯出場選手限定モデル「バトルコレクション」を4タイプ投入する。香川真司やアルゼンチン代表メッシなど“世界の17人”専用の限定モデルも用意。白と黒のチェッカーフラッグのようなユニークなデザインで、香川の「アディゼロ F50」は片足150グラムとトップクラスの軽さだ。
ミズノも負けてはいない。エース本田や岡崎慎司ら有力選手が着用し、「ミズノの技術力を世界にアピールする好機」(担当者)と意気込む。
無回転シュートを蹴りやすくするよう開発された「イグニタス」は、前大会で本田が得点を決めたことを追い風に、当初の年間販売目標7万足を半年でクリア。最終的に20万足を販売した。今大会ではさらに進化した新モデルを準備しており、こだわりの強い本田が選ぶスパイクに注目が集まる。
このほか、両足のカラーが異なる派手さが特徴で「露出も意識した」(担当者)という独プーマも日本選手4人が着用。デサントは「アンブロ」ブランドで、遠藤保仁にボールのグリップ力を従来品の4倍に高めたスパイクの提供を予定している。選手の活躍とともに、着用するスパイクへの注目がますます高まっていきそうだ。