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【企業NOW】スズキ「ワゴンR」 最速の国内累計販売400万台超

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【企業NOW】スズキ「ワゴンR」 最速の国内累計販売400万台超

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軽「ワゴンR」の20周年記念車  スズキの屋台骨を支えるのは軽自動車「ワゴンR」だ。1993年9月の発売以来、新車販売では常に上位につけるモデルで、登録車も含めた昨年の順位は5位。2004年から08年は5年連続で首位だった。

 昨年9月には、国内累計販売台数が400万台を突破。これまでにスズキの車種で400万台を突破したのは、「アルト」、軽トラック「キャリイ」の2車種。アルトは1979年の発売から23年かかったのに対し、ワゴンRは20年で達成するなど、同社が発売する車種では歴代最速の記録となった。

 ワゴンRは発売に際し、狭い室内空間の解消を目的に、天井を高くするという新しい発想を軽に取り入れ、「ハイトワゴン」という新カテゴリーを作った。同社によると、車名の由来は「スズキはセダンもあるけど、ワゴンもあーる」と鈴木修会長兼社長が発言したことがきっかけという。

 現在の5代目は、ガソリン1リットル当たりの燃費性能は30キロとハイトワゴン車トップの低燃費を実現。ライバルのダイハツ工業との燃費性能競争をリードしている。

 一方で、国内の軽自動車シェアは、7年連続でダイハツに奪われたまま。鈴木会長は「利益率を減らしてまで、台数を追わない」とするが、シェア3割確保は「何としても挽回する」と意欲を燃やす。「ハスラー」の販売も好調で、12年に19年ぶりに下回ってから2年連続で20%台にとどまるシェア回復を狙う。(田辺裕晶、飯田耕司)

 ■スズキ

 【設立】1920年3月

 【本社】浜松市南区高塚町300

 【資本金】1380億1400万円(2013年3月末現在)

 【従業員数】1万4405人

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