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旅行大手が「女子旅」強化 カープ観戦ツアーなど変わり種も
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旅行大手が「女子旅」と呼ばれる女性向け旅行商品の展開に注力している。フルタイムなどで働く女性の増加に伴い、「癒やし」や「自分へのごほうび」へのニーズが高まっていることが背景にあり、個性的な新商品も登場。女性の社会進出が新たな消費を生み出している。
日本旅行は2012年、女性向けのパッケージ旅行に特化したサイト「たびーら」を開設。自社の直営店の店頭などで配布するパンフレットでも販売を強化してきた。1~6月に主催した女性向けパッケージ旅行の参加人数(国内旅行と海外旅行の合計)は前年同期比約1割増と好調だ。
JTBは、関東近郊の温泉や首都圏のホテルに泊まる女性向け国内パッケージ旅行「ステキ女子旅」シリーズで、7~9月出発分の申し込み人数が前年同期比約5割増。20~30代女性を主なターゲットに、ハワイやグアム、東南アジアなどが行き先となる海外パッケージ旅行「姫様」シリーズも約2倍と好調に推移している。
同社担当者は「20~30代の女性も会社勤めなどが増え、『自分へのプチぜいたく』といったごほうび感覚で旅行に行くニーズが強まっている」とみる。
変わり種の旅行商品も出てきた。近畿日本ツーリストは5月下旬に、「カープ女子」と呼ばれるプロ野球広島東洋カープの女性ファン向けに、本拠地のマツダスタジアム(広島市南区)で7~9月に行われる試合を、首都圏の東京や横浜から1泊2日で観戦に行くパッケージ旅行を発売した。同社の女性社員が企画したもので、「すでにお客からの問い合わせがあり、予約も入り始めている」という。
JTB傘下のJTB総合研究所が5月上旬に、首都圏や中京圏、関西圏の女性を対象に行ったアンケートによると、国内旅行も海外旅行もフルタイムで働く正社員の頻度が高いことが分かった。同研究所は「経済的に自立することでより旅行に出かけるようになっているほか、休日に旅行でリフレッシュすることを重視している」と分析、働く女性が増えることで消費の裾野が広がっている。