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au新料金「データ通信」で独自性 個人でもメリット明確に
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KDDI(au)は25日、携帯電話大手3社の中で最後発となる新料金プラン「カケホとデジラ」を発表した。NTTドコモ、ソフトバンクに続いて国内音声通話を定額制にしたほか、データ通信の容量を2社よりも小刻みに設定。余った容量を家族に無料でプレゼントできるなど、利用状況に応じて個人でも家族でも無駄のないプランを選択しやすくしたことが特長だ。新料金プランは8月13日から提供を開始する。
新料金プランの発表会見で田中孝司社長は「スマホ浸透率が半分までくるとクラスター(集まり)ごとに使い方が大きくバラけてくる。使い放題からそれぞれのクラスターに合わせた段階的な料金が必要になっている」と時流に沿った変更点をアピールした。
データ通信については、NTTドコモが家族や端末ごとにデータをシェアできるようにした「パケあえる」をスタートさせたのに続き、ソフトバンクも同様の家族向けプランを発表したが、いずれも2GBから30GBまで6段階に分かれているものの幅が大きいため、家族が少ない利用者からは「新料金プランに切り替えるとかえって高くなる」などと不満の声が上がっていた。
一方、auの新サービス「データ定額」は容量を2GBから13GBまで6段階に小刻みに分けたことで「(従来プランよりも)かなりの人が安くなるのではないか」(田中社長)と自信を示す。3GB、8GB、13GBは同社でしか選べない。月間のデータ容量を超過した時点でリアルタイムに0.5GB、1GB単位で追加で購入できる「データチャージ」の新サービスも同時にスタートする。
さらに家族と余った容量をシェアしたり、タブレットなど個人で2台目の端末を持つ場合でも、ドコモとソフトバンクは追加費用が必要だったが、12月1日開始予定のauの新サービス「データギフト」「データシェア」を使えば追加費用なしで指定した容量をシェアすることができる。
6年以上の利用者には年数やプランに応じてデータ容量を0.5~2GB増量する「長期優待データギフト」を提供することも決めている。
また、8GB以上の大容量のパックプランを比べると、1GBあたりの単価が2社よりも安く、ヘビーユーザーにもメリットが出そうだ。相次いで他社契約者と固定電話を含めた国内通話の定額制を前面に出した新料金プランを同じ料金で発表した大手3社だが、auはデータ通信において個人でも家族でも利用しやすい柔軟なプランを用意したことで独自性を打ち出した形だ。
一人が契約すれば家族も割引対象になる「スマートバリュー」と組み合わせれば、料金は1割前後安くなる見通しという。
会見で「価格競争ではないか」と質問を受けた田中社長は「データギフトは例えば子供に自主性が育ったときに向いている『個人の考え』を重視したサービス。新料金プランは価格競争のように見えるかもしれないが、われわれは『価値提案』と思っている」と述べた。