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天が二物を与えた少女「葵わかな」ブレイクの予感
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東京海上日動火災保険の「思う:自動車保険100周年」篇 自動車が初めて国内に走り出した大正時代。車に乗り込こもうとする父に、袴姿の娘が夜なべして作った手製のお守りを手渡す。
「お父さま、お気をつけて」-。
そんな冒頭のシーンが印象的な東京海上日動火災保険のCMは、同社が自動車保険の販売を開始して今年2月14日で100周年となるのを記念し、企画・製作、放映しているものだ。
CMに登場している娘の「千代」役の女優は、葵(あおい)わかなさん(16)。映画にテレビに雑誌に、と活躍の場を次々に広げている新進の俳優だが、高い演技力で多くのCMに出演中だ。
この「思う:自動車保険100周年」のCMでは、前半の大正時代のシーンから、終盤は一気に現代へと飛ぶ。
現代のシーンでは、葵さんがひとり2役で演じる「玲奈」が、やはり車で自宅を出る父にお守りを手渡す。「ありがとう」と受け取った父に、少しだけはにかんだ表情を浮かべる玲奈は、一人っ子との設定だ。
撮影は昨年末、群馬県と千葉県で2日かけて行われた。日照時間が短く、撮影可能な時間が限られる時期だっただけに、「現場は張り詰めた空気になった」(関係者)そうだ。
だが、監督の「スタート」の声で、一瞬で「千代」や「玲奈」の役になりきり演じきった葵さんに、スタッフ一同が感心しきりだったという。
撮影に使った大正時代のシーンの車は、「T型フォード」。当時の女学生の衣装や小道具も、多くの資料や写真を参考に、こだわり抜いたものだ。
東京海上日動によると、100年前は日本に1000台程度しか車がなかったのだとか。千代は初めて目にした車をすみずみまで眺めて、「馬がなくとも勝手に走る…」と驚いていた。
現代では、車は日常生活で当たり前のものになったが、「時代は変わっても、大切な人を思う気持ちは変わらない」というCMのメッセージは、ひしひしと伝わってくる。
アイドルユニット「乙女新党」をこの7月に卒業。女優とアイドル、天が二物を与えた少女とネット上で騒がれているわかなさん。2014年の急成長株の一人といえそうだ。