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日立金属 鉄鋳物の世界最大手を買収 米ワウパカを1300億円で
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米ワウパカの買収を発表する日立金属の小西和幸会長=19日、東京・大手町 日立金属は19日、北米で輸送機向けの鉄鋳物事業を展開するワウパカファウンドリー(米ウィスコンシン州)を子会社化すると発表した。ワウパカの持ち株会社(デラウェア州)の全株式を、投資ファンドのKPSキャピタル・パートナーズ(ニューヨーク州)から約13億ドル(約1300億円)で取得。主力事業である鉄鋳物事業でのグローバル化を加速する。
同社は技術力による高付加価値製品で市場開拓に注力してきたが、鉄鋳物事業で世界的な競争力の優位性を確保するため、幅広い顧客基盤と実績を持つワウパカに着目。ワウパカは米国に6工場を持つ世界最大の鉄鋳物業者で、自動車用ブレーキ部品を中心に、産業機械、建設機械向けなどに製品を供給している。
同日会見した小西和幸会長は、米国での自動車需要の拡大や南米などへの自動車部品の供給基地としての北米市場の価値を指摘。「鉄鋳物の需給環境は現在もタイトであり、持続可能な成長ができる」とした。
また、「ワウパカは生産ボリュームだけでなく、技術力が非常に優れている」と説明。日立金属にないブレーキ部品の生産などにおいて、技術面で学ぶことも多いという。さらに生産規模が約10倍程度違うことから、原料調達面などでのシナジー効果も期待できるとしている。