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大手銀、住宅ローン金利を一斉引き下げ 利ざやゼロ…逆ざやも
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銀行の住宅ローン金利 長期金利の低下を受け、大手銀行が9月適用分の住宅ローン金利を一斉に引き下げる。すでに前月に過去最低を更新しており、借り手にとっては一段と利用しやすくなる。半面、銀行にとってはローンの利ざやが縮小し、利益を上げにくくなる。
主要銀行の9月の住宅ローン金利は一部銀行を除き一斉に引き下げられる。引き下げ幅は主力の10年固定型の最優遇金利で、年0.05~0.1%。長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが節目の0.5%を割り込んだことに加え、ローン販売で「他行の動向もかなり意識している」(大手銀)。とく看板商品である10年固定型が金利引き下げ競争の主戦場となっている。
不動産協会によると、首都圏マンションの4~7月期の供給戸数は前年同期比で3割減った。消費税増税前の駆け込み需要の反動減で各行とも住宅ローンの新規貸出額は2~3割減少しており、回復の兆しは見えていない。このため、顧客にとって最大の魅力である金利で競い合う意識が強まっている。
りそな銀行は9月から割高だった超長期固定金利型の金利を1.30~1.40%下げ、他行並みの水準にする。他商品との組み合わせで金利をさらに引き下げる優遇策を導入する動きもある。みずほ銀行は8月からローンの一定額を期間11~35年の長期ローンにした顧客を対象に、残りのローンには2年固定型金利を通常の半分以下の0.35~0.45%で借りられるキャンペーンを10月末(申し込みベース)までの期間限定で始めた。三井住友信託銀行は2世帯住宅に限定した金利優遇策を導入した。
こうしたなか、各行の利益率は劇的に低下している。三菱東京UFJ銀行は2013年度に国内の資金運用利回りが初めて逆ざやに陥った。みずほ銀も総資金利ざやがゼロになった。
インターネット専業大手の住信SBIネット銀行は「すでに金利は十分低いし、新規貸出額の減少も他行ほどではない」(企画部)として、9月の10年固定型の住宅ローン金利を据え置いた。各行とも住宅ローン金利は採算面の下限に達しているが、伸び悩む融資競争で後手に回るわけにもいかず、今後も難しい選択を迫られそうだ。
■主要銀行の9月からの住宅ローン金利
三菱東京UFJ 1.20 (▲0.10 )
みずほ 1.20 (▲0.10 )
りそな 1.30 (▲0.10 )
三井住友信託 1.00 (▲0.05 )
ソニー 1.188(▲0.049)
住信SBIネット 1.17 ( 0 )
※単位:%。10年固定型の最優遇金利。カッコ内は現行水準との比較。▲はマイナス