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綾瀬はるか“代走”抜擢のワケ 「グリコ看板」6代目しのぐ存在感
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工事期間限定で登場した綾瀬はるかさんのゴールインマークがデザインされた特別工事幕=大阪市中央区(竹川禎一郎撮影) 工事中は看板娘、綾瀬はるかが代走-。リニューアル中の進む大阪・道頓堀の江崎グリコの電光看板に、おなじみのランナーと同じように両手、片足を上げる女優の綾瀬さんの姿をプリントした特別工事幕が登場し、観光客らの注目を集めている。グリコのイメージキャラクターを務め、好感度アップに貢献してきた綾瀬さん。今回はグリコ看板史上初の女性ランナーとして、期間限定で登場した。だが“デカ綾瀬”のインパクトは大きく、10月にも登場する見込みの6代目看板への期待が逆にかすむ事態なっている。
「すごくレアかも」「いつもと違った雰囲気でかわいい」。8月25日、綾瀬さんの工事幕が道頓堀に登場すると、瞬く間に観光客らの間で評判となった。
工事幕は高さ約20メートル、横幅約10メートル。胸に赤い「グリコ」の文字が入った白いワンピースと白いシューズを身にまとい、おなじみのランナーと同じポーズをとる綾瀬さんがデカデカとプリントされている。
代走だけに、これまでの電光看板と違って夜に光ることはないが、綾瀬さんの存在感は周囲の派手な看板に比べても遜色がない。早くも“道頓堀の顔”の風格を漂わせている。
ただ、この工事幕は新看板が完成するまでの1カ月程度の期間限定だ。グリコの担当者は、「看板の工事期間中でも、道頓堀にお越しいただいた方に楽しんでもらえるように企画した」と説明する。
綾瀬さんは平成19年からグリコの主力アイス「ジャイアントコーン」のイメージキャラクターを務めている。7年も起用され続けているのは、「綾瀬さんが男女を問わず好感度が高い」(業界関係者)ことが理由で、グリコのPRにうってつけの存在となっている。
こうした背景から、綾瀬さんを看板のランナーに抜擢(ばってき)することが決まった。ランナーはこれまで男性だったが、女性は初めて。加えて、おなじみのイラストではなく生身の人間を幕にプリントすることで、「いつもとは違うという意外性を打ち出す」(グリコ担当者)狙いもあった。
ただ、綾瀬さんのランナーとしての“エントリー”はこれが初めてではない。
埼玉県北本市で24年、グリコの工場見学施設「グリコピア・イースト」がオープンした際のセレモニーで、綾瀬さんは施設内の大きなランナーのオブジェをバックに同じポースを披露していた。これがあまりにも「キマっていた」(関係者)ことが、今回の工事幕での起用の伏線になったとみられている。
グリコの電光看板は昭和10年に初代が登場。それから約80年にわたり戦前、戦後、高度成長期やバブル経済崩壊など、それぞれの時代を見守ってきた。老朽化などの理由で8月17日に消灯した5代目は平成15年に大阪市民が親しみ、景観的にも優れた建物として「大阪市指定景観形成物」に指定。いまや誰もが認める大阪の名物看板ともいえる存在だ。
そんなグリコ看板は、これまでいろいろな顔をみせてきた。サッカーワールドカップ(W杯)が日本と韓国で開催された14年には、ランナーが日本代表のユニホームに“着替え”。15年にはリーグ優勝した阪神タイガース仕様となった。綾瀬さんの起用にもそんな遊び心がうかがえる。
代走にお株を奪われた格好だが、気がかりなのは工事中の6代目に対する関心だ。10月ごろにお披露目される見込みで、四角い看板にランナーを配した基本的な構図は変わらないとみられるが、詳細なデザインは公表されていない。
こうした中、「鮮烈な看板デビューを飾った綾瀬さんの話題が先行しがちだ」(別の業界関係者)との声も上がっている。
いずれにしてもこれから道頓堀の新しい顔となる6代目には、さらなるインパクトの強さが求められるところだ。