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ベネッセ通期、赤字転落見通し 情報流出事件で300億円超の特損計上
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初の赤字決算の見通しを発表するベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長=31日、東京都中央区 ベネッセホールディングス(HD)は31日、2015年3月期の連結最終損益が、10億~90億円の赤字(前期は199億円の黒字)になる見込みだと発表した。顧客情報の流出事件に伴う金券などの補償金や顧客への電話応対費用などで計300億円超を特別損失に計上することが響く。最終赤字となれば1995年に上場して以来初めて。11月からはダイレクトメール以外での顧客獲得活動に乗りだし、巻き返しを図る。
売上高はシニア・介護事業や中国の通信教育事業が伸びていることなどから、0.1%増の4670億円を見込む。しかし、主力の国内通信事業の会員の減少傾向が続くことなどから、営業利益は21.9%減の280億円となる見通しだ。
さらに金券などの補償金200億円や顧客への電話応対費用のほか、組織の見直しや人員配置といった構造改革費用など特別損失として300億円超を計上することから、最終赤字に転落する見込みという。構造改革費用などは変動する可能性があり、赤字額には幅を持たせた。
主力の通信教育「進研ゼミ」の入会者は事件以降、新規会員の募集を停止したため7~9月が前年同期比60%減となったが、タブレット端末の導入など会員の継続率を伸ばす取り組みにより退会者は23%減少した。
都内で会見した原田泳幸会長兼社長は「保守的に見積もった数字であり、黒字化はあきらめていない」と述べ、最終黒字を目指す考えを強調した。
新たな顧客の獲得を目指して再開する営業活動ではダイレクトメールは使わないが、会員がベネッセの社員に学習について相談できる拠点を設けるなどして「顧客との接点を増やす」(原田氏)とした。
また、全国の学習塾と提携し「進研ゼミ」を教材として使ってもらうといった新しいビジネスモデルを積極的に進める考えも示した。
この日発表された14年9月中間連結決算は、最終損益が20億円の赤字(前年同期は125億円の黒字)に転落した。売上高は1.3%増の2331億円、営業利益は9.2%増の262億円となった。