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【郵便局の挑戦】(3)行政サービス受託で集客増 住民票など証明書発行

ニュースカテゴリ:企業のサービス

【郵便局の挑戦】(3)行政サービス受託で集客増 住民票など証明書発行

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証明書の申請書を手にする練馬北町郵便局の山崎義明局長。7月に発行サービスを始めた=東京都練馬区  旧川越街道沿いの商店街にある練馬北町郵便局(東京都練馬区)は、住民票や印鑑証明などの証明書発行サービスを7月に始めた。最寄りの東武東上線・東武練馬駅周辺は昔ながらの商店街や住宅地が広がる。

 「高齢の住民も多く暮らしていて、世間話をしにくるお客さまも少なくない」と説明するのは、局員8人を束ねる山崎義明局長。「『遠くの区役所まで行かなくても、近所で証明書を出してもらえて助かる』。そんな声を多くいただいています」と笑顔で語る。

 練馬区は、行政コスト削減のために11カ所の出張所を全廃し、証明書の発行事務を区内の11郵便局に委託した。練馬北町郵便局もその一つで、7月に区役所と結ぶ専用ファクスを設置し、申請から5分余りで証明書を発行できる体制を整えた。

 毎月の利用件数は約250件で、1営業日当たり11件以上。局としては業務が煩雑になったともいえるが、山崎局長は「お客さまとコミュニケーションできる機会が増えた」とポジティブに捉える。保険や郵便貯金などのサービスを来店客に紹介する糸口にもなるからだ。

 神奈川県秦野市の秦野緑郵便局も市保健福祉センター内に移転した2012年10月に、市の要望に応じて証明書発行サービスを始めた。県内では横浜市の2局に次ぐ3局目だが、公共施設に入居して手掛けるのは初めて。利用者は月間50~60人という。

 委託手数料は1枚約160円。申請書の説明から本人確認、市とのファクス送受信、料金受領など一連の作業は1件当たり10分以内で済むが、繁忙時の負担は小さくなく、収益への貢献度は大きいとはいえない。ただ、センターの来場者が気楽に立ち寄るケースが多く、集客数は隣接地にあった旧局舎当時の5倍になり、年賀状の販売枚数も増加した。

 八木英昭局長は「以前は局員3人で切り盛りしていたが、現在はパートを入れて6人に増員した」と話す。空きスペースを有効活用した市との相乗効果が実を結びつつある。

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