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高級感にこだわった「エスクァイア」 「安っぽいミニバンは嫌だという人を想定」

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高級感にこだわった「エスクァイア」 「安っぽいミニバンは嫌だという人を想定」

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トヨタ自動車が発売した新型高級ミニバン「エスクァイア」=10月29日午後、東京都江東区 【クルマ人】

 トヨタ自動車が新たなジャンルのミニバンを発売した。上級ミニバン「エスクァイア」。高級感にこだわった内装とイメージキャラクターを務めるバットマンの顔のようなインパクトあるフロントグリルが売りだ。国内ではファミリー層を中心に人気を集めるミニバン。開発を指揮した水(みず)澗(ま)英紀チーフエンジニアは「今までなかったクルマで市場を活性化したい」と意気込む。

 小学生の子供がいるファミリーに的

 --開発のコンセプトは

 「ミニバン市場は平成16年ごろをピークに台数が減っているが、5ナンバーサイズの背の高いコンパクトモデルは堅調に推移している。消費者が求めているのは広い室内やスライドドアの使いやすさ。トヨタとしてしっかり売っていくため、『ノア』と『ヴォクシー』をテコ入れするだけでなく、魅力的な商品で拡販しようと開発した」

 --ノアやヴォクシーとどう住み分けを図ったのか

 「ファミリーのノア、スポーティーなヴォクシーに、3台目を入れると下手すると中間のものができる。ノアをベースに高級にポジショニングすることが、市場を広げることになるのではないかと考えた。ノアやヴォクシーは幼稚園以下の子供がいて、使い勝手を優先する家庭がターゲット。エスクァイアは年齢が上で、小学生くらいの子供がいる家族や、買い替えを考えているが安っぽいミニバンは嫌だという人を想定した」

 --高級ミニバン「アルファード」や「ヴェルファイア」との違いは

 「アルファードなどは独特の世界観を持つ高級車だが、サイズが大きく、価格も高い。エスクァイアは使い勝手の良さに加え、高級感がある。自分や家族のために質感や品質を重視する消費者を意識した」

 --高級感を表現するため、開発で力を入れたのは

 「ミニバンはフロントグリルの印象が大きい。5ナンバーは全長が制限されるので、角度を変えてラウンドしているように見せることで奥行きを出した。内装は夏には暑く感じにくく、冬は寒く感じにくい合成皮革をシートに使った。本革に負けないもので、最近の30~40代は抵抗も少ない」

「使い勝手」プラス「高級感」

 

--価格設定は

 「価格は259万2000円からで、ノアとヴォクシーの標準モデルとの価格差は約15万4000円。本革巻きのステアリングやアルミホイールを採用しており、必要な装備として納得してもらえると思う」

 --若者のクルマ離れが指摘される

 「ミニバンは日本にベストマッチしている車だ。悪路がなく、ワインディングロードもそれほどない道路環境で、重心の高い車が快適に乗れる。排気量2000ccのエンジンで街中も十分な加速感が得られる。日本はミニバンで子供と出かけられる場所も多い」

 --販売目標は

 「月間4000台。ノアとヴォクシーが8000台なので、合わせて1万2000台だ。事前受注9000台のうち約60%がハイブリッドモデルで、ノア・ヴォクシー(約40%)より高い」

 --国内販売は消費税増税後に伸び悩んいる

 「開発陣が普段から乗るような身近な車であり、自分たちがほしい車を徹底的にやろうと作った。今までなかった車であり、市場活性化に一役買ってほしい」

 水澗英紀(みずま・ひでき) 昭和60年入社。信頼性実験室長などを経て、ノア、ヴォクシーの開発責任者に就任。これまでエスティマやアイシス、ウィッシュなどの開発も指揮した。

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