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東芝、日本人のゲノム解析に参入 価格は1人当たり1万9800円

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東芝、日本人のゲノム解析に参入 価格は1人当たり1万9800円

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日本人のゲノム構造を解析している東芝のライフサイエンス解析センター=仙台市青葉区(東芝提供)  東芝は1日、大学や医療機関、製薬会社向けに日本人のゲノム(遺伝情報)解析サービスを開始したと発表した。将来的には個人も対象にする方針。個人向けの解析サービスには、ディー・エヌ・エー(DeNA)やヤフーがすでに参入。高齢化や健康意識の高まりを背景に、遺伝子検査を核にIT(情報技術)で付加価値を生み出し、健康関連事業を拡大したい各社の思惑がにじむ。

 東芝は、個人のゲノム構造を研究機関にデータとして提供することで、病気予防や医薬品開発に活用してもらう。価格は1人当たり1万9800円(税別)。2015年度に売上高30億円を目指す。

 同社は、東北大とゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」を共同開発。1000人のゲノムを解析し、日本人の特徴がわかる67万5000個のゲノムを1枚のチップに搭載して短時間で解析できるようにした。

 東芝は自社の施設で研究機関から送付された血液や唾液、DNA検体などから個人のゲノムを解析。東北大や弘前大などでのサービス利用が決まっており、今後も研究機関や製薬会社に売り込んでいく。

 15年度からは糖尿病や腎臓病、アルツハイマー病など疾病別のゲノム解析ツールを本格的に開発し、それができた段階で、個人向けサービスも始める方針だ。

 DeNAやヤフーが参入した個人向けサービスについては、唾液を採取して検査キットを送るだけという簡単さが特徴だ。すでにDeNAは、管理栄養士がテレビ会議システムで生活改善を助言するサービスを試験的に始めた。ヤフーは来年、活動量や体重などのデータからアドバイスするスマートフォン向けアプリ(応用ソフト)を提供する予定だ。

 東芝はヘルスケア事業の強化を掲げており、17年度の売上高目標は、13年度実績の約2.5倍に相当する1兆円。田中久雄社長は「短時間、低コストのゲノム解析で、病気の発症リスク軽減につなげたい」と話している。

 遺伝子情報解析サービス

 (企業/顧客/パートナー/価格(円)/解析期間)

 ヤフー/個人/ベンチャー企業/4万9800(税込み)/約2カ月

 DeNA/個人/東大/9800~2万9800(税別)/約2~3週間

 東芝/大学など/東北大/1万9800(税別)/約1週間

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