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ドコモ参戦…固定セット割で三つ巴? KDDI、スマートバリューの適用拡大
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NTTドコモが携帯電話と光回線を組み合わせたセット割引販売を来年2月から始める。NTT東日本、西日本の光回線卸売り解禁に伴う新サービスだが、ソフトバンクモバイルも追従する形で携帯電話と光回線のセット割引販売を提供すると発表した。「auスマートバリュー」で先行するKDDIを含めた携帯電話大手3社が携帯・光回線のセット割引販売でしのぎを削ることになりそうだ。
2012年3月にKDDIが取り入れた「auスマートバリュー」が携帯電話と固定回線のセット割の始まり。現在、自社のauひかりやケーブルテレビのJ:COMなどの固定回線を対象として最大2年間は毎月1410円、3年目以降も毎月934円を割り引いている。12年第2四半期決算には200万だった契約数は、14年第2四半期決算には4倍を超える816万まで成長した。
総務省は透明性の確保などを条件にNTT東西がグループ内のドコモに光サービスを卸売りすることを容認したが、固定電話で圧倒的なシェアを持つことから「排他的になる」と警戒する意見が少なくなかった。KDDIの田中孝司社長は正式参入を表明したドコモに対し不快感を示した。
ドコモが明らかにしているのは、セット契約で2割前後割り引くことと、データ容量の大きさに合わせて割引率を大きくすること程度。具体的なサービス内容は分からず、競合2社は様子をうかがっている状況だ。しかし、KDDIは先行して手を打っていた。
8月13日からスマートバリューの適用対象を拡大。離れて暮らす50歳以上の家族▽固定電話を持たずにWi-Fiルータを使用している若者層▽スマートフォンではないガラケー利用者―を適用範囲とした。また、新たに適用対象に加えたり条件を緩和したCATV事業者も100局以上に上る。サービス開始前のドコモに真っ向勝負を挑む強い意志が読み取れる。
KDDIは料金プランの違いも強調する。「データ容量を家族でシェアするドコモに対して、auは自分に適した容量を選んでもらうことを重視している」(広報)と2~13GBまで6段階に分かれているプランをアピールし、「一人ひとりの回線に割引があり、(割引対象が限定されるとみられる)ドコモとは仕組みが違う」(同)と優位性を挙げた。
ソフトバンクもNTTの光サービスを借り受ける形で、ドコモと同時に携帯・光のセット割引販売を開始することを発表。孫正義社長は会見でも「注意深く監視していく」とドコモが排他的な動きをとらないよう牽制した。ドコモがサービス内容の詳細を発表するまでの間も激しい攻防が続きそうだ。