SankeiBiz for mobile

ウエア型デバイス×トレーニング支援アプリ ゴールドウイン、ドコモなどタッグ 医療分野にも可能性

ニュースカテゴリ:企業のメーカー

ウエア型デバイス×トレーニング支援アプリ ゴールドウイン、ドコモなどタッグ 医療分野にも可能性

更新

 ランニングやレースサイクリング中の心拍数を着ているだけで測定でき、その情報はクラウドに蓄積される。機能素材を使用したアスリートのためのウエア型デバイスが登場した。

 スポーツ用品大手のゴールドウイン(東京都渋谷区)は19日、着用するだけで心拍数や心電波形などの生体情報を取得できる機能素材「hitoe」を活用したウエア型のトレーニングデータ計測用デバイス「C3fit IN-pulse(スリーフィット インパルス)」シリーズと専用のトランスミッター「hitoe トランスミッター 01」の販売を直営店7店舗とGOLDWIN WEB STOREで開始した。

 NTTドコモ(東京都千代田区)がフィットネスアプリの最大手Runtastic社と共同開発したトレーニング支援サービス「Runtastic for docomo」を活用すれば、戦略的なレース運びや効果的なトレーニング法の研究に役立てることも可能だ。

 「Runtastic for docomo」はランニングやウォーキング向けの「Runtastic」、ロードバイク走行時の計測を行う「Runtastic Road Bike」のほか、下半身強化、腕立て伏せなど合わせて6種類のアプリと、アプリ内の30のトレーニングプランが月額350円で利用できる。トレーニングの成果に応じてドコモポイントが付与されるサービスもあり、飽きずに続けられそうだ。

 NTTドコモの中山俊樹常務は「多くの人が持っているスマートフォンを生活に密着したところで役立てていきたい。将来的には腕時計や眼鏡型のウエアラブル端末とも連携させ、医療や介護の分野にも広げたい」と今後の展開に期待を示した。

 商品開発に携わったゴールドウイン事業部の平山壮一氏は「タッチ式、光学式、チェストベルト型のものと比べて正確に測定できる」と従来の心拍計と比較した場合の利点を挙げ、「心拍測定はトップアスリートだけのものではない。効果的なトレーニングの研究、安心・安全な登山など健康志向の高い方に役立つ情報だ」とアピールした。

 「hitoe」は東レとNTTが開発。極細のナノファイバー繊維の中に織り込み、心拍数や心電波形などの取得を可能にした。「C3fit IN-pulse」の胸部裏側には「hitoe」2枚が貼付されており、通気性を備えているほか実証実験では100回以上の洗濯に耐えられたという。

  袖のある「C3fit インパルスティー&hitoe トランスミッター 01」のセットが1万9千円、袖のない「C3fit インパルススリーブレス&hitoe トランスミッター 01」のセットが1万8千円。サイズはS、M、L、XLの4種類、色はブラック、ホワイト、レッドの3種類となる。

 また来年1月下旬からそれぞれ単品の販売も開始。「C3fit インパルスティー」が9千円、「C3fit インパルススリーブレス」が8千円、「hitoe トランスミッター 01」が1万円となる。2月には女性向けのブラトップ型の商品も販売される予定だ。価格はすべて税抜き。

ランキング