SankeiBiz for mobile

サムスン、長男の会長昇格に布石 持ち株会社の上場で地盤固め 日本企業に影響も

記事詳細

サムスン、長男の会長昇格に布石 持ち株会社の上場で地盤固め 日本企業に影響も

更新

 18日の韓国株式市場で第一毛織の株価は10万6000ウォンの初値を付け、公開価格の5万3000ウォンに対して2倍以上となった。終値は11万3000ウォンと初値を上回り、投資家の関心の高さをうかがわせた。

 在鎔氏は第一毛織の株式を約25%、健煕氏の長女でホテル新羅社長の李富真(イ・ブジン)氏と、次女で第一毛織のファッション部門社長の李敍顯(イ・ソヒョン)氏がそれぞれ約8%を保有。第一毛織は上場時に発行した新規株式で1兆5200億ウォン(約1630億円)を調達。時価総額は約15兆2500億ウォン(約1兆6390億円)となり、李一族は多額の資産を得た。

 資金調達を急いでいるのは、サムスンを世界的な企業に育て上げたカリスマ経営者の健煕氏が、5月に心筋梗塞で倒れたことが背景にある。健煕氏は今も現場に復帰せず、トップ不在が続いている。このため今秋以降、在鎔氏への権力移行をにらむ動きが一気に加速した。

ランキング