SankeiBiz for mobile

ファミマ、月額5000円軸にベア検討 15年春闘 小売り大手でいち早く対応

ニュースカテゴリ:企業のサービス

ファミマ、月額5000円軸にベア検討 15年春闘 小売り大手でいち早く対応

更新

 コンビニエンス大手のファミリーマートが2015年の春闘で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善を2年連続で実施する方向で検討していることが24日、分かった。小売り大手でベア実施に向けた動きは初めて。労組側の要求も踏まえながら、前年実績の月額5000円を参考に調整を進める。

 ベアの対象は、本部社員など三千数百人になるとみられる。

 ファミマは、12年度に3955円のベアを実施。13年度は見送ったが、14年度には5000円のベアを実施した。14年度は、定期昇給と手当を合わせて月給を1万円引き上げた。15年春闘でも、物価上昇を反映させる必要があると判断した。

 ファミマは、15年2月期に過去最大規模の約1300店、16年2月期にも1000店前後の出店戦略を進める考えで、他のコンビニ大手との競争が激しくなる。ベア実施で報い、社員の意欲を高める考えだ。

 安倍政権は企業に賃上げを求めており、ファミマがいち早く応じる姿勢を示した格好。同社の動きは、セブン&アイ・ホールディングスやローソンなど流通・小売り大手だけでなく、春闘全体にも影響を与えそうだ。

ランキング