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ソニーとシャープが「アンドロイド」搭載テレビ スマート機器を各社アピール、CES開幕を前に

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ソニーとシャープが「アンドロイド」搭載テレビ スマート機器を各社アピール、CES開幕を前に

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家電見本市「インターナショナルCES」で記者会見するソニーの平井一夫社長=5日(米国時間)、米ラスベガス(AP)  【ラスベガス=高橋寛次】世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」の開幕を前に参加各社が5日、相次いで出展内容を発表した。この中でソニーとシャープは、スマートフォンなどに使われる米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載の液晶テレビを今年、発売することを明らかにした。独フォルクスワーゲン(VW)も、グーグルなどの情報システムに対応する車両を公開。家電や車で、拡大するスマホ市場との技術融合を図る動きが目立った。

 シャープの報道関係者向け説明会。「AndroidTV」の文字が突然、会場のスクリーンに大写しにされた。画素数がフルハイビジョンの4倍の「4K」で、中級モデル以上の60~80型が対象。スマホのようにアプリをダウンロードして使うことができるという。ソニーも今年発売予定の3シリーズ11機種のテレビの中でアンドロイドを搭載。「さまざまなコンテンツやサービスなどを手軽に利用できる新しい視聴体験」を目指すとしている。

 家電は一般的に専用OSを搭載しているが、アンドロイドの採用によりスマホとの連携を強められる。インターネット上の動画を楽しむなど理論上、スマホで可能なことは同じようにできるようになる。

 韓国サムスン電子やパナソニックも、それぞれ携帯端末用OSの「TIZEN(タイゼン)」や「ファイヤーフォックスOS」の導入でネット技術を取り込む。各社は、ネットと接続した「スマートテレビ」で商品力を上げたい意向だ。

 一方、グーグルが、車両に直接搭載できるアンドロイドを開発中との報道もある中、VWは、車載システムとスマホを連携させるグーグルの技術「アンドロイドオート」に対応した車両を公開した。この車両は米アップルの車向けスマホ連携技術「カープレイ」にも対応するという。

 また、カーナビやオーディオ機器の操作を画面へのタッチやジェスチャーで制御できる車両も出展。スマホを強く意識した出店内容としている。

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