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【未年に翔ける】コスモ石油社長・森川桂造さん(66)

ニュースカテゴリ:企業の経営

【未年に翔ける】コスモ石油社長・森川桂造さん(66)

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 ■「ウィンウィン」ならば積極的に提携

 --石油元売り業界全体で原油の処理能力の1割削減が求められる中、2015年から千葉製油所(千葉県市原市)で東燃ゼネラル石油との共同運営が動き出す

 「業界内の地域別、事業別の提携や協業は互いにウィンウィンになれるのであれば、積極的に行うべきだ。15年中に当社と東燃ゼネラルの製油所を結び、半製品を融通し合うパイプラインを着工し、16年度には完成させる。原油の処理能力をどう削減するかは今後話し合って決める。他の地域の製油所についても効率的な運営ができる対策を検討していきたい」

 --カーリース事業が順調に伸びている

 「ガソリン需要が減っている要因は低燃費車の普及が原因で、車の登録台数は減っていない。車検や洗車といったカーケアのマーケットは9兆円規模もあり、開拓の余地は大きい。ドライバーが必ず給油に訪れるガソリンスタンドは、カーディーラーや整備業者といったライバルよりも顧客獲得の面で有利だ。累計契約台数は1万5000台を突破した。女性やシニア層を中心に人気がある。17年度には10万台を達成したい」

 --14年は米国が輸出を解禁した超軽質原油「コンデンセート」を購入した。今後も購入を続けるか

 「米国の輸出解禁は調達先の多様化に有効だ。コンデンセートは硫黄分が少なく、ガソリンなどに精製することができる。ただ、あくまでもメーンは中東産なので、大量購入するつもりはない。輸送日数、需要や価格などを総合的に評価して決めたい」

 --14年は原油価格が急落した

 「原油は市況商品なので価格変動を繰り返すが、毎年量が減っているのが現実だ。それでいて需要は世界的には伸びている。だからこそ、新規油田開拓が必要だ。原油開発を成長分野と位置づけ、アブダビ(アラブ首長国連邦)でへイル油田が16年度に生産を開始する。他の鉱区についても権益を獲得していきたい」

 --電力事業の強化は

 「四日市製油所(三重県四日市市)で発生する残渣(ざんさ)油を燃料にした出力20万キロワットの卸供給(IPP)の霞発電所なども運転しているが、15年3月には福島県会津若松市で1万6000キロワット、16年には三重県度会町で5万キロワットの風力発電所の運転も開始する。再生可能エネルギーも成長分野の一つだ」

【プロフィル】森川桂造

 もりかわ・けいぞう 東京外大外国語学部卒。1971年大協石油(現コスモ石油)入社。経営企画部長、常務、専務、副社長などを経て2012年6月から現職。和歌山県出身。

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