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【大塚家具・久美子社長会見詳報(4)】「会社は創業者離れをしなくてはならない」
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記者会見で質問に答える大塚家具の大塚久美子社長=26日午後、東京都千代田区 経営方針の持論を展開する久美子氏に対し、記者が勝久氏を取締役に選任しないというお家騒動の核心に迫る。
--基本理念が変わっていないということはターゲットも変わらないか
久美子氏「基本的なターゲットは変わっていない。本来はターゲットとしていたお客さまから(大塚家具は)自分たちが行く店だと認識されなくなっていた。それは実際よりも価格が高いものしかないんじゃないか、と誤解されていて、その認識のギャップが一番の問題だった。一番重要なのはお客さまからみてどうみえているか、その誤解を説いていくことが重要だ」
--ターゲットとは
久美子氏「家具が生活を作る上で重要だと感じる方だ。家具は自分の生活基盤をつくるもの。例えば、家具のレイアウトが変わるだけで、夫婦関係や家族関係も変わってくる。会話が進むかどうか、食卓にいる時間が長いかはどのような家具を使うかで変わってくる。その価値を分かってくれる人がすべて私たちのお客さまだと思う。仮にどれくらいの方がお客さまかというと、いまのインテリアへの関心の高まりを考えるとほぼほとんどの方がわたしどものお客さまだと考えている」
--創業者で会長の勝久氏を取締役から外す理由は
久美子氏「会社は発展段階というか、わたしども1968年創業で45年たち上場は80年にしている。発展していく中で、どこかで創業者の庇護から離れなければならない限界地点が来る。創業者は人間なので永遠に経営することはできないが、会社は永遠に生きることが想定されるので、どこかで切り替えなければいけない。その切り替えをどの段階でしていくかが、大塚家具にとっては重要かつ難しい問題だと思う。イメージできると思うが、創業者のリーダーシップは非常に強い、カリスマ性を持って会社を引っ張っていく。これはその人独自の特別な能力だ。その能力を十分に生かす組織や人のあり方が作られる。創業者が一番効率よく引っ張れる組織が作られるが、創業者がいなくなったときに同じような人を探すのは不可能だ。そのときに強力なカリスマ性がない会社が瓦解(がかい)してはいけないので、組織全体が少しずつ変わっていくことが必要になる。その時間をどう取るかが、それが会社の命運を左右する。そういう意味でわたしがこの5~10年の間に一番考えなければいけないのは、この転換をスムーズにしていくことだ。わたしはこのタイミングがぎりぎりのシフトを始めるタイミングだと思う」