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「アップルウオッチ」新たな需要生み出すか サムスンなど先行製品は苦戦
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米アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」の高級モデル=9日、米サンフランシスコ(共同) スマートフォンやタブレット端末の投入で、新市場を切り開いてきた米アップルがついに腕時計型端末(スマートウオッチ)「アップルウオッチ」を来月発売する。「iPhone(アイフォーン)」など、これまで同社が投入してきた新製品は生活シーンを一変させてきただけにアップルウオッチへの期待は大きく、新たな需要を生み出せるか注目される。
「アップルは革新を続け、人々の生活を豊かにする」-。9日にカリフォルニア州で開いた発表会で、こう強調したのはティム・クック最高経営責任者(CEO)だ。2011年に創業者のスティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから新分野での新製品は初めてになる。
満を持しての投入となるが、スマートウオッチの販売で先行する韓国のサムスン電子やソニーは苦戦。機能的にスマホを超えるものではないためだ。
この壁をどう打ち破るかが、アップルウオッチの販売拡大のカギになるが、国内の証券アナリストは「アップルブランドを前面に勝負するのでは」と指摘する。全世界にアップル信者と呼ばれるファンがおり、一定程度の販売は見込めるという。
調査会社ガートナージャパンの蒔田佳苗主席アナリストは、「アップルはハイエンドの時計マニアもターゲットに狙っている」と話す。新製品の最上位モデルは218万円と高級腕時計並みの価格だ。アップルは、ファッション誌「ヴォーグ」3月号に12ページの広告を掲載。国内外の高級百貨店でも販売する。
今後の販売ではアップル信者や高級時計マニアなどに一定の需要は見込めそうだが、それ以外のアイフォーン利用者に受け入れられるかは未知数だ。