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LCCめぐる“東西ガチンコ対決” 自力で勝る成田、関空のジレンマとは?

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LCCめぐる“東西ガチンコ対決” 自力で勝る成田、関空のジレンマとは?

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 そんな成田が起死回生の策として選んだのが、LCCの誘致だった。「フルサービスの航空会社と並ぶ一つの大きな柱」(NAAの夏目誠社長)と位置づけ、誘致を活発化。現在は国内外の計14社が運航し、27年の夏季ダイヤでは1週当たりの成田全体の旅客便発着回数に占めるLCCの割合は24・1%に上っている。

 好調関空にも死角

 一方、関空はLCCの就航・増便で先行しており、勢いは衰えない。3月には中国のLCC、春秋航空が拠点化を発表。関空を運営する新関空会社の安藤圭一社長は「日本最大のLCC拠点という強みを強固にする」と意気込む。LCC受け入れ体制の拡充に向け、28年中にLCC専用の第3ターミナルの供用が始まる予定で、第4ターミナル建設の構想も浮上している。

 関空は深夜早朝帯に離着陸制限のある成田と違い、24時間離着陸が可能。そのうえ、成田、羽田という首都圏空港よりもLCCがターゲットとするアジアの主要都市に1時間程度近いという強みを生かしてきた。

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